>>2018/03/12(月)  「劇場版銀魂 完結篇 万事屋よ永遠なれ」ネタバレ感想?

少し前に「劇場版銀魂 完結篇 万事屋よ永遠なれ」を見ました。

もう4、5年前の映画になるので、今さらネタバレに配慮する必要もないのでしょうけど、ちょっとまともな感想ではないので一応隠します。感想というか愚痴というか、この感情を整理するために書いているので、支離滅裂だったりします。

ネタバレ感想というより雄叫び

事前にある程度のネタバレを入手していました。
というのも、あらすじを見ていわゆる死ネタの可能性があると知り、死ネタは結構苦手なので、事前に心の準備をするためです。

私が把握していたのは、「5年後の江戸で白詛が蔓延し、その原因は行方不明となった銀時で、5年後銀時は自分を殺させるために現在の銀時を呼び寄せ、現在銀時が5年後銀時を殺し、現在銀時が過去に飛ぶ」くらいです。まあ殆どと言ってもいいのかも知れないけど、結構肝心なところが抜けてた。

まず、前提として私は死ネタが結構苦手です。というか、原作で最推しキャラが死に、数日間廃人になった経験があるので、できれば避けたい。だがそれが原作なのなら受け入れなければならない、みたいな葛藤があった上での話です。

あらすじを見て、これ本当にハピエンなの?銀さん死ぬんでしょ?タイムトラベルで過去を改変したとして、でも5年後の銀さんは死んだんでしょ?タイムトラベルとは?並行世界とは?みたいな悶々とした気持ちを抱えていました。

で、結論から言うと、5年後銀さんが死ぬとかどうでもいいレベルでもっと私にとってショッキングな展開だった。
何がって、5年後銀さんの切腹ですよ。最初、何でこんなにショック受けたのかわからなかった。
原因の一つは、私が金魂篇読む前に完結篇を見たところにもある。金魂篇では銀さん切腹しようとしてた。だからそういう選択肢が銀さんの中にあるということを理解していなかったのかも知れない。
とりあえず、完結篇を見た時点では金魂篇の切腹はまだ見てなくて、私にとって初めての「銀さんが切腹を選ぶ」というシーンだった。

まあ、銀さんは自分がウイルスの宿主だと知ったら、自らの命を投げ出して周りを守ろうとするだろうな、とは思ってた。
ただ、「現在銀時に殺させる」話だと思ってたので、逆に「切腹」を想像していなかった。
でも5年後銀時はまず切腹を選んだ。仲間たちの前から姿を消し、誰にも何も言わず、行方知れずのまま、仲間たちを守るために、たった独りで死のうとした。
いや、これが結構ショックだった。
戦って殺されたなら、誰かを庇って殺されたなら、辛いことから逃げ出すために自ら命を絶ったなら、誰かの目の前で死んだなら、きっとここまでショックを受けなかった。
もしそうならば、そこには何か救いがあると感じていたのだと思う。

だけど5年後銀さんは「皆のために」「たった一人で」「自らの命を絶」とうとした。銀さんのことだから、足掻いて足掻いて、だけどもうそれしか道はないと思って、そうしたのだろうけど、誰か特別な人のためではなく、誰かに看取ってもらえるわけでもなく、まるで自分の命など軽いものであるかのように、それを自分の手で捨てようとした。

いや、わかってるんだ。銀さんは皆が大事で、皆を守るためにそれしかなくて、そのためなら自分の命なんて投げ出せるような、そういうところが銀さんなんだと、わかってるんだ。
でも、それが凄くショックだった。

救いがないと思った。残された人たちも、自ら命を絶とうとした銀さんも、どちらも救われないと思った。
銀さんは、それで皆が守れるならそれでいいんだろう。それで死んでいたら、銀さんは皆をこれ以上苦しめずに済むと納得して死んでいったのかも知れない。

だけど、なのに、結局銀さんは切腹では死ねなかった。
皆を守るために皆を捨てて自分も捨てる覚悟をしたのに、死ねなくて、もう自分には皆を守ることすらできないと知った時の、絶望。
もう自分を正当化することもできない。少なくとも「今の」自分の手で終わらせることができない。姿を消して、色んな人に心配を掛けて、でも皆のためだからと自分勝手に死のうとしたことを、正当化することができなくなってしまった。
自分は何のために姿を消したのか。独りになったのか。何もかもを捨ててきたのか。
辛い。切ない。銀さんには幸せになって欲しいのに。

だからこそ魘魅銀さんは現在銀さんに殺されてやっと救われたんだろうし、最終的にはハッピーエンドでとてもいい話だったんだけど、私がいちばんショック受けたのは魘魅銀さんVS現在銀さんより5年後銀さんの切腹だったんだよという話でした。

これ、金魂篇読む前だからこんな感想を抱いたんだと思うので、他の人はこうは思わないだろうから、何となく文章に残しておこうと思いました。あれ作文?

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